2025.9.3
モックアップは3Dプリントで簡単に!依頼方法とメリットを徹底紹介
製品の完成イメージを関係者に伝えるために欠かせないモックアップ。従来は切削や手加工で時間もコストもかかるのが当たり前でしたが、近年は3Dプリント技術の進化により、より手軽かつスピーディに製作できるようになっています。自社で設備を持たなくても、専門サービスに依頼することで高精度かつ見映えの良いモデルを短期間で用意でき、デザイン検討から展示会モデルまで幅広く活用可能です。本記事では、3Dプリントによるモックアップ製作のメリットや従来手法との違い、依頼時に準備しておくべき情報、製作の流れを分かりやすく解説します。初めて依頼を検討する方でも安心して活用できるよう、実務的なポイントもあわせて紹介します。

弊社ではモックアップ製作を含め、試作から展示会モデルまで幅広く対応可能な3Dプリントサービスを提供しています。ご相談やお見積りも承っていますので、サービスの詳細はこちらをご確認ください。
目次
1. モックアップとは?プロトタイプとの違いを整理

製品開発の初期段階で登場する「モックアップ」と「プロトタイプ」。どちらも完成品をイメージさせる模型ですが、役割や使われ方は異なります。特にモックアップは外観やサイズ感の確認に重点が置かれ、社内外の関係者にイメージを伝えるための重要なツールです。一方、プロトタイプは機能や性能の検証を目的とするため、内部構造や動作まで再現されることが多いです。ここでは、両者の違いを整理しつつ、モックアップが果たす役割を明確にしていきます。
1-1. 外観確認を目的とした「見せる模型」としての役割
モックアップは、製品のデザインやサイズ感を直感的に把握するための「見せる模型」です。実際に手に取れる形にすることで、カタログや図面だけでは伝わりにくいイメージを共有できるのが特徴です。社内のデザインレビューはもちろん、顧客や取引先との商談においても、視覚的な説得力を発揮します。また、外観の色や質感、持ったときのボリューム感を確認することで、量産前の段階で修正点を洗い出すことができます。結果として、完成後の手戻りを防ぎ、開発コストや時間を削減する効果が期待できます。
1-2. 試作・検証を目的とするプロトタイプとの境界
プロトタイプは「試作品」という位置づけで、実際に製品として動作するかどうかを検証するために用いられます。たとえば電子機器であれば基板やスイッチが組み込まれ、機能の実装や動作確認が行われます。一方、モックアップはあくまで外観確認が中心で、内部の機構や機能までは再現されません。ただし、近年は3Dプリンターの普及により、モックアップとプロトタイプの境界が曖昧になるケースも増えています。外観確認用に作ったモデルに簡易的な機構を組み込み、外装と操作性を同時に検討することも可能です。開発フェーズや目的に応じて、どこまでをモックアップとするかを柔軟に使い分けることが重要です。
2. 従来手法と比較した3Dプリントの優位性

モックアップはこれまで、木型や樹脂ブロックを切削加工したり、職人が手作業で仕上げる方法が一般的でした。しかし、こうした従来手法では工数やコストがかかり、複雑な形状を再現するにも限界があります。近年は3Dプリンターの導入により、デジタルデータをもとに短期間で造形できる環境が整いました。ここでは、従来手法との違いを整理しながら、3Dプリントがモックアップ制作にどのような優位性をもたらすのかを解説します。
2-1. 切削加工 や手作業モックアップの課題
従来のモックアップ制作は、切削加工や手仕上げを組み合わせるのが主流でした。ブロック材を削り出す方法は精度は高いものの、工具の届かない内部形状や複雑な曲面を再現するには限界があります。また、人の手に依存する部分が大きいため、作業時間が長く、仕上がりも担当者の技術に左右されがちです。さらに、修正が発生した場合は再度加工をやり直す必要があり、コストもかさみます。こうした制約は開発スピードを鈍化させ、頻繁にデザイン変更が求められる現代の製品開発には不向きになりつつあります。
2-2. 短納期・コスト削減を実現する3Dプリント
3Dプリンターを用いたモックアップ制作は、データをそのまま造形に反映できるため、従来の加工よりも大幅に短納期で仕上げられます。材料の切削や成形用の型を必要としないため、準備工程が削減され、コストも抑えやすいのが特長です。特に複数パターンのデザインを検討したい場合や、プレゼン用に複数個を同時に用意する場合には効果が大きく、開発段階での試行錯誤を容易にします。修正もデータを更新して再造形するだけなので、迅速なフィードバックが可能です。これにより、デザイン検証のスピードが格段に向上します。
2-3. デザイン変更や試行錯誤に強い
モックアップは開発過程で何度も修正が入るのが一般的です。3Dプリントなら、データを調整すればすぐに再造形できるため、デザインのブラッシュアップをスピーディに進められます。また、従来手法では難しかった複雑な曲面や中空形状も容易に表現できるため、より実物に近い検証が可能です。例えば持ちやすさや見た目のバランスなど、細部まで詰めたデザイン検討を効率的に行えます。短期間で複数案を比較できることは、開発初期の段階で大きな強みとなり、競争力ある製品開発に直結します。

さらに、造形自由度の高さを活かせば、複雑な曲面や中空構造など従来困難だった形状も容易に表現できます。詳しくはこちらで解説しています。
複雑形状の部品はどう作る?3Dプリントを活用した製作方法と設計の考え方
https://www.kuwabara-3d.com/column/c017/
3. モックアップ制作をサービスに依頼するメリット
3Dプリンターを用いたモックアップ制作は、個人でも小型機で挑戦できますが、実際には専門サービスに依頼するケースが多くあります。その理由は、求められる精度やサイズ、仕上げの質に応えるには、家庭用機では限界があるためです。サービスを活用すれば、高性能な設備や専門的な知識を活かした造形が可能となり、試作品としての完成度が格段に高まります。ここでは、サービス依頼だからこそ得られる具体的なメリットを紹介します。
3-1. 産業用設備による高精度な造形品質
サービスで用いられる産業用3Dプリンターは、家庭用と比べて精度や安定性に優れています。積層痕が目立ちにくく、曲面や細部まで忠実に再現できるため、モックアップとして説得力のある仕上がりになります。さらに、サポート材の除去や基本的な表面処理も専門スタッフが行うため、初期段階から完成度の高いモデルが得られます。これは、単なる形状確認にとどまらず、プレゼンや商談といった「見せる場面」にそのまま活用できる品質を確保できる点で大きなメリットです。
3-2. 素材や方式の選定をプロに任せられる
モックアップに使用できる素材は樹脂やナイロン、フルカラー樹脂など幅広く、さらに造形方式によっても特徴が異なります。例えば、熱溶解積層(FDM/FFF)はコストを抑えやすく、光造形(SLA/DLP)は滑らかな表面が得られやすいのが特長です。粉末焼結(SLS)は複雑な形状に強く、実用に近い強度を持ったモックアップにも適しています。しかし、これらの選択肢を用途に応じて正しく使い分けるには専門知識が欠かせません。サービスを利用すれば、希望する外観や機能に合わせて最適な方式・素材を提案してもらえるため、安心して依頼できるのが大きなメリットです。
3-3. 用途に応じた追加加工・カラー対応
モックアップは利用シーンによって仕上げの要求度が異なります。形状確認が中心であれば造形そのままでも十分ですが、プレゼンや展示会では見映えが重要となります。その場合には塗装や表面処理を施すことで完成品に近い質感を再現できますし、フルカラー3Dプリントによって一体成形で色を表現する方法も選択肢になります。必ずしも全ての案件で必要な工程ではなく、目的や予算に応じて柔軟に検討できる点がサービス利用の強みです。用途に合わせた最適な仕上げが選べることが、依頼する価値を高めています。

より完成品に近い見映えを求める場合には、塗装や表面処理の工夫も有効です。
具体的な方法はこちらで詳しく紹介しています。
3Dプリントの表面処理方法を解説!品質を向上させる5つの基本工程とは?
https://www.kuwabara-3d.com/column/c022/
4. 依頼前に準備しておくべきデータと情報
3Dプリントサービスにモックアップ製作を依頼する際、必要な情報が不足していると、完成したものが想定と異なる仕上がりになる可能性があります。スムーズに見積もりを進め、希望に沿った結果を得るためには、事前に準備しておくべきデータや情報があります。必ずしも専門的な設計データが必要なわけではなく、図面やスケッチから対応できる場合もありますが、その場合は追加の設計作業が発生することもあります。ここでは、依頼前に準備しておくと良いデータと情報について整理します。
4-1. 3Dデータ(STL/STEP)がある場合
もっともスムーズに依頼できるのは、3Dデータがすでに用意されているケースです。一般的に利用される形式はSTLやSTEPで、これらがあればサービス側ですぐに造形の可否やコストを算出できます。ただし注意すべき点として、組み合わせ部品がある場合は相手側の寸法や形状情報も合わせて提供しなければ、最終的に噛み合わないリスクがあります。また、3Dプリントは方式ごとに造形精度や公差の特性が異なるため、それを考慮せずに設計したデータでは「わずかに噛み合わない」といったトラブルが生じることもあります。依頼時には、必要に応じて組立情報や要求精度も伝えることで、より確実なモックアップを得られます。
4-2. 図面・スケッチしかない場合の進め方(3D化サポートやリバースエンジニアリング)
3Dデータがない場合でも、図面やスケッチからモックアップを製作することは可能です。ただし、この場合は依頼先での3Dデータ化作業(モデリング)が必要となり、その分コストや納期が加わる点に注意が必要です。特に手書きスケッチしかない場合には、寸法や形状をできるだけ明確に示すことが重要です。場合によっては現物をお預かりして3Dスキャンを行い、データを作成する方法もあります。サービスによって対応範囲は異なるため、データが不足している場合は事前に相談し、どのような補完方法が可能かを確認しておくと安心です。

現物しか残っていない場合や、図面が不完全な場合でも対応方法があります。具体的な進め方についてはこちらで詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
図面がなくても部品は製作できる?現物からの製作方法と依頼のポイント
https://www.kuwabara-3d.com/column/c016/
4-3. 用途や仕上げイメージを伝えることの重要性
依頼時にはデータだけでなく、そのモックアップをどのように使いたいかを伝えることも非常に重要です。たとえば、単に形状確認が目的であれば簡易造形で十分ですが、展示会や商談で使用するなら外観やカラー表現を重視する必要があります。さらに、手に取って操作感を確認したいのか、机上でデザインを比較したいのかによっても適した方式や素材は変わります。仕上げの要望や利用シーンを伝えることで、サービス側が適切な提案を行いやすくなり、完成品が期待に沿うものとなります。結果として余計な再作業を避け、効率的にモックアップを得られます。
4-4. 希望納期を明確にしておくことの重要性
モックアップの製作期間は、データの状態や造形サイズ、仕上げ内容によって大きく変わります。そのため、依頼時には希望納期を明確に伝えておくことが重要です。特に展示会や商談など使用日が決まっている場合には、逆算して製作スケジュールを組む必要があります。納期を伝えることで、サービス側は方式や仕上げの選択を調整し、最適なプランを提案できます。逆に「なるべく早く」といった曖昧な依頼では、仕上げが不十分になったり、追加費用が発生することもあります。予算と同様に、納期を事前に共有しておくことで、確実かつ効率的に目的に合ったモックアップを製作することができます。
4-5. 予算の目安を事前に伝えることの重要性
モックアップ製作の内容は、データの状態、造形方式、素材、仕上げレベルによって大きく変動します。そのため、依頼時にあらかじめ予算の目安を伝えておくことが重要です。例えば「最低限形状が確認できれば良いのか」「展示会で完成品に近い見映えが必要なのか」によって、提案される方式や仕上げの内容が変わります。予算を共有しておけば、サービス側もその範囲内で最適なプランを提示でき、無駄な選択肢を避けられます。結果として納期や仕上がりのミスマッチを防ぎ、効率的に目的に合ったモックアップを製作することができます。

実際の費用感を把握したい方には、当社ウェブサイトの簡易見積システムがおすすめです。3Dデータがなくてもサイズ感・形状・材質を選ぶだけで、即時に概算金額を表示できます。アカウント登録も不要で手軽に利用できるため、依頼前の検討や予算感の確認にぜひご活用ください。
5. 3Dプリントによるモックアップ製作の流れ

モックアップを3Dプリントサービスに依頼する場合、どのようなステップで進むのかを把握しておくと安心です。一般的な流れは、見積依頼から始まり、データ確認・造形方式の選定を経て、造形・仕上げ加工へと進みます。最後に検品を経て納品されるまでのプロセスは、製作物の規模や仕上げの内容によって変動することもあります。ここでは、依頼から納品までの一連の流れを整理し、初めて依頼する人でもイメージしやすいように解説します。
5-1. 見積依頼とデータ確認
最初のステップは、見積依頼とデータ確認です。依頼者が用意した3Dデータ(または図面やスケッチ)をもとに、サービス側が造形可能かをチェックします。この段階でサイズ、数量、仕上げ希望、用途、予算、納期といった条件をできるだけ具体的に伝えておくと、より正確な見積もりが可能になります。また、データに不備があったり、組み合わせ部品の情報が不足していた場合は、修正や追加確認が必要となります。ここでのやり取りが不十分だと後工程でトラブルが生じやすいため、依頼時には詳細な条件を整理して提示することが重要です。
5-2. 造形方式・素材の選定
データ確認の後は、どの方式と素材で造形するかを決定します。熱溶解積層(FDM/FFF)、光造形(SLA/DLP)、粉末焼結(SLS)など、それぞれの方式には特性があり、用途によって最適解が異なります。外観重視であれば滑らかな表面が得られるSLA/DLP、強度を重視するならSLS、コストを抑えて試作品を早く確認したいならFDM/FFFといった具合です。素材についても、ABS系やナイロン、フルカラー樹脂など多様な選択肢があります。依頼者の希望を基にサービス側が最適な組み合わせを提案するため、仕上がりイメージや用途をしっかり共有することが欠かせません。
5-3. 造形~仕上げ加工
方式と素材が決まったら、実際に造形が行われます。造形後には、サポート材の除去や基本的な表面処理が行われ、モックアップとして使用できる状態に整えられます。さらに展示会や商談などで外観を重視する場合には、必要に応じて塗装やフルカラー3Dプリントによる表現を加えることも可能です。仕上げの範囲は依頼内容によって変わるため、用途に加えて予算や納期をあらかじめ共有しておくことで、最適な加工方法の提案を受けやすくなります。これらのプロセスを経ることで、完成品に近い質感を持つモックアップを製作することができます。
5-4. 納品までのスケジュール感
納品までの期間は、データの状態や造形サイズ、仕上げ内容によって変動します。シンプルな形状であれば数日程度で完成することもありますが、サイズが大きいものや追加加工が必要な場合は1〜2週間以上かかるケースもあります。依頼時に共有した納期を基にスケジュールが調整されるため、希望の使用日に間に合うよう工程が組まれるのが一般的です。納期を明確にしていないと余計な追加費用や仕上げ不足につながる可能性があるため、事前の条件提示が重要です。進捗状況を適宜共有してくれるサービスもあるので、納品プロセスや連絡体制を確認しておくと安心です。
6. 大型・特殊モックアップの製作は可能か?

モックアップといっても、手に収まるサイズから実物大に近い大型モデルまで用途はさまざまです。特に展示会や製品発表の場では、迫力ある実寸大モックアップが求められることもあります。従来は木工や発泡素材を組み合わせて製作されることが多かった大型モデルですが、3Dプリント技術の進化により、こうしたニーズにも柔軟に対応できるようになりました。ここでは、大型や特殊形状のモックアップを3Dプリントで製作する際のポイントを解説します。
6-1. 造形サイズの制約と分割造形の手法
3Dプリンターには造形できるサイズの上限があるため、大型モックアップを一体で出力するのは難しい場合があります。しかし、その場合でも分割造形を行い、接合や仕上げを工夫することで実寸大モデルを実現できます。接合部は後加工で目立ちにくく仕上げられるため、見た目には違和感のない仕上がりが可能です。また、分割により輸送や設置のしやすさも向上します。大型モデルを製作する際は、あらかじめ分割設計を前提に計画を立てることが重要であり、サービスに依頼すれば最適な分割方法や組み立て手法も提案してもらえます。
6-2. 展示会モデル・実寸大モデルへの応用
3Dプリントによる大型モックアップは、展示会やプレゼンテーションで強い訴求力を発揮します。実物に近いサイズ感を体験できることで、来場者やクライアントに直感的な印象を与えられるのが大きな魅力です。さらに、外観確認だけでなく、操作部位やレイアウトの検討にも役立ちます。従来の手作業モデルより短納期で製作できるため、イベント直前の調整や追加製作にも対応しやすい点もメリットです。コストや輸送面での制約はあるものの、適切に設計・分割すれば十分に実用的なモックアップを用意できます。
7. 3Dプリンターでのモックアップ活用シーン

7-1. デザイン検討・外観チェック
新製品開発において、デザインの方向性を検討する段階では、実際に目で見て手に取れる形が不可欠です。3Dプリントを利用すれば、短期間で複数パターンのモックアップを製作でき、色や質感、サイズ感の違いを比較しながらデザインを詰められます。図面や画面上では気づきにくいディテールも、立体化することで検証しやすくなります。これにより、完成後に「思っていた形と違う」といった手戻りを防ぎ、デザイン精度の向上に直結します。
7-2. 社内プレゼン・商談・展示会モデル
モックアップは、製品イメージを共有する社内プレゼンや、商談・展示会の場でも強力なツールになります。完成品を待たずに実物大の外観モデルを提示できることで、関係者や顧客に具体的なイメージを持ってもらいやすくなります。特に展示会では、来場者の注目を集める効果が高く、プレゼンテーションの説得力を大きく高めます。3Dプリントであれば短期間で準備できるため、イベント直前の追加対応やバリエーション展示にも柔軟に対応できます。
7-3. 量産前のフィードバック用サンプル
量産に入る前の段階でモックアップを用意すれば、ユーザーや顧客からのフィードバックを効率的に得られます。例えば操作性やサイズ感について事前に確認できるため、量産後に修正が必要になるリスクを大幅に減らせます。3Dプリントを活用すれば、改良点を反映したモックアップをすぐに作り直せるため、開発サイクルを加速できます。試作品よりも低コストで製作できるため、複数案を並行して検証することも可能です。結果として、最終製品の完成度を高め、市場投入までのプロセスを効率化する効果があります。

量産前の検証から展示会での訴求まで、3Dプリントによるモックアップは多様な場面で活用できます。実際の製作事例については、こちらで詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
精巧な室外機ミニチュアモデルの制作|3Dプリントで再現性を追求
https://www.kuwabara-3d.com/works/w008/
8. まとめ|3Dプリントサービスを活用して効率的にモックアップを実現しよう
モックアップは、製品の完成イメージを伝えるうえで欠かせないツールです。従来は時間やコストがかかる方法が主流でしたが、3Dプリントを活用することで短納期・低コストで効率的に製作できるようになりました。さらに、複雑な形状や大型モデルにも対応できる柔軟性を備えており、外観確認から展示会モデル、量産前の検証まで幅広いシーンで活用が可能です。
依頼時には、データの有無や用途、仕上げイメージに加え、納期や予算も明確に伝えておくことが重要です。これにより、サービス側から最適な方式・素材の提案を受けられ、完成度の高いモックアップを効率的に得られます。自社での製作が難しい場合でも、3Dプリントサービスを活用すれば、開発や営業活動を力強くサポートする実物モデルを短期間で手にすることができます。